もりのなか マリー・ホール・エッツ、まさき るりこ 他 (1963/12) 福音館書店 この商品の詳細を見る |
この絵本、白黒なんですよね。
白黒の絵本なんて現代のコドモにウケるのかしら?
なんて思いながらページをめくりました。
「ぼくは、かみの ぼうしを かぶり、あたらしい らっぱを
もって、もりへ さんぽにでかけました。」
あら、不思議。この始めの2ページでなんと私達親子は
物語の中へ引きずりこまれました。
「どうしてかみのぼうしなの?らっぱがいるの?」
であう動物達と散歩にでるのだけど
その動物達が散歩にでかけるのが当たり前のようなそぶり。
そして、動物達は必ず何か準備をする。
ライオンなんて鬣をくしでとかすし
ぞうはセーターをきるし・・・。
なんとなくあどけないそぶりの動物達がかわいいです。
どの動物達もなにか一つモノをもって出かけるのも
「どうしてー?」って息子も笑ってます。
でも、なにも言わないうさぎがいたりして、
ちょっとお話のアクセントになってます。
もう、まさに幼児の空想の世界です。
ゴッコ遊びの中にはいったようなお話です。
最後にパパが迎えに来てお話は終わっちゃうんですが
このパパの存在が特別ですね。
大人が来て、子供の空想の遊びは終わって現実に呼び戻される。
このもりのなかへはコドモしか入れないんだって思うと楽しくなります。
ちょっとスリルのある冒険の後は、お父さんのモトへしっかりと帰れる安心感。
そしてコドモがしてきた不思議な体験を受け入れ
次への夢を与えてくれるとてもすばらしいお父さん。
いい余韻を味わえます。
読み終えると、不思議。
目を閉じると絵本のページに色がついています。
もりへ行きたくなりませんか?
こんな不思議な世界があるのかもしれません。
森へ探検へ・・・。
お山のひばあちゃんの家の裏。
不気味で不思議な探検だったね。
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ジャンル:育児 テーマ:オススメ☆絵本&児童書
2006⁄10⁄16 13:23 カテゴリー:2~4歳にお勧めの絵本 comment(10) trackback(0)
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